e-Tintとは?

E-TINTとは?


米国のアルファマイクロン社の液晶科学者たちは10年間に及び、アイウェア用途に特化した初めての液晶(Liquid Crystal)システムを研究してきました。

e-Tint テクノロジーが利用している液晶システムは透明電極を有するフレキシブルな2枚のポリカーボネート基板の間に二色性色素が溶解したゲスト・ホスト型液晶を封入しています。

基板に電圧をかけることで、液晶の電気光学特性を利用し、デバイスの透過率や色調を制御します。

電圧は、操作ボタンを押すことで手動で加えることも、光センサーにより自動で加えることもでき、 いずれの方法でもアイウェアの色を瞬時に制御することができます。

e-tintとは

液晶(Liquid Crystal)


液晶とは、液体でありながら結晶性(固体)を有する有機材料です。

液晶を構成する分子に電圧を印加することで、再配向することができ、それに伴い液晶の光学的性質に変化が生じます。

この電気光学効果により、液晶は液晶(LCD)ディスプレイを始め、光学シャッター、ナノデバイス、さらにはファッションアクセサリーまで、様々な用途に最適な素材として選ばれています。

アルファマイクロン社は特許を取得している独自の材料や製法を、様々な用途のパフォーマンス要件に合わせて活用してきました。

これに特許を取得した熱成形技術を組み合わせることで、アルファマイクロン社は光学シャッター、プライバシー保護の窓ガラス、そして世界初の商業用液晶アイウェアで使用されるデジタルレンズを製造してきました。

e-tintで使われる液晶の様子その1

e-tintで使われる液晶の様子その2

機能性フィルム


新しい研究開発を市販の製品に応用するためには、機能性フィルムの役割が不可欠です。

AMIは現在、接着増進、ハードコート、導電層、熱成形性などのような特性を持たせる処理を通じて、従来の素材を転換しています。

e-tintに使われるフィルム

化学


世界的に有名なアルファマイクロン社の化学部門は二色性色素、フォトクロミック色素、レーザー色素、ネマティック液晶、キラルドーパント、メソゲンモノマー、開始剤、ゾルゲル、ナノ粒子を含む超高純度有機材料の設計、合成、及び製剤を専門としています。

アルファマイクロン社の高性能二色性色素は、世界最高のオーダーパラメーターを実現しています。

このかつてない性能により、アルファマイクロン社のe-Tintを使用したデジタルレンズは、アメリカ空軍の昼間使用のための透過度仕様を満たしています。

研究室の様子